加齢臭は加齢とともに誰にでも起こり得る症状です。
この臭いのせいで、居心地の悪い思いをした人もいるでしょう。
ただ、体臭を感じるからと言ってすべてが「加齢臭」だとは限りません。
加齢臭の臭いの特徴は「チーズ」「古本」「ろうそく」です。
このいずれかの臭いがしたならおそらくそれは加齢臭でしょう。
もしくは、腐った脂のような臭いがするのが一般的です。
これらの臭いの特徴を参考に判断してください。
良い匂いとは言い難いですが、我慢できないような臭いではありません。
近づくとちょっと嫌だなと思うような何とも言えない臭いです。
ずっと一緒にいて慣れてくると、
さほど気にならなくなることもあるのが加齢臭の特徴です。
では「アンモニア臭」はどうでしょうか。
体からアンモニア臭がすると言って悩んでいる方が中にはいます。
このアンモニア臭を、
老化による加齢臭だと勘違いしてしまう方が多いのですが、実はこれは違います。
アンモニア臭の原因は「疲れ」にあります。
体が疲れてへとへとになってしまうと腎機能が悪くなり、
通常腎臓で処理されて尿素になって排出されるはずの毒素が溜まってしまい、
汗と共に体の表面に出てくることがあります。
これが原因となり、アンモニア臭が発生します。
そのため、このアンモニア臭は「疲労臭(疲れ臭)」とも呼ばれており、
加齢臭とはまったく別物の体臭です。
よく加齢臭と同じだと間違ってしまう人がいますので注意してください。
疲労臭の原因は働き過ぎによる疲労や飲酒のせいです。
思い当たるならこれを改善すると次第に体臭は落ちついてきます。
それからもう一つの原因はストレスです。
人間関係や様々なトラブルによりストレスが溜まると、腎機能が弱ってしまいます。
疲れた体を適度に休ませ、ストレスを発散することが、
疲労臭を改善するためには効果的なのです。
疲労臭に悩んでいるならこれらの方法で改善する努力をするのが望ましいです。
また、体臭からあまりに強いアンモニア臭を感じるなら、
腎臓になんらかの問題があることも考えられます。
そんな症状がある場合は、
できるだけ早く医療機関を受診して診てもらうことをオススメします。
それぞれの特徴をよく理解し、
アンモニア臭と加齢臭に合った対策をするようにしましょう。